県や盛岡市は5日から当面の間、職員が昼休みを分散して取れるようにする。食堂などに職員が集まって「3密」となるのを防ぎながら、新型コロナの影響で客の減少に苦しむ庁舎付近の飲食店の利用を促す狙いがある。
これまで県や盛岡市は、職員の昼の休憩時間を正午から午後1時までとしていた。正午すぎになると、庁舎内の食堂や売店、庁舎近くの飲食店に職員が集中していた。ただコロナ禍で外食自粛が続く傍ら、感染症対策で席数を減らして入店を断らざるを得ないケースも出ていた。このため、飲食店経営者らは9月、休憩時間を柔軟に運用してほしいと要望していた。
こうした意見を踏まえて5日から、県職員は午前11時半~午後1時半で3パターン、市職員は午前11時半~午後2時で4パターンの休憩時間(1時間)を選ぶことができるようになった。県人事課の佐藤義房・給与人事担当課長は「感染拡大の実態を踏まえながら、今後も働き方を見直したい。県内のさまざまな職場でもコロナ対策に取り組んでほしい」と話した。(太田原奈都乃)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル